世界幸福度ランキング 健康寿命・1人当たりのGDPについて考える

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世界幸福度ランキング 健康寿命・1人当たりのGDPについて考える

少し前の話ですが今年の3月21日にNHKで”「幸福度」日本は58位に後退「自由」「寛大」評価低く”という記事が掲載され、大変衝撃を受けました。5年連続で下がり続け、2019年度において156ヶ国調査し、主要7ヶ国でも最低ということに

各調査項目の日本の順位は下記のとおり

  • 健康寿命・・・・・・・・・ 2位
  • 1人当たりのGDP・・・・・24位
  • 腐敗・汚職のない社会・・・39位
  • 社会的支援・・・・・・・・50位
  • 人生の選択の自由度・・・・64位
  • 他者への寛大さ・・・・・・92位

今回は「健康寿命」と「1人当たりのGDP」について考察し、今後の課題を考察していきます

健康寿命

2位の日本の健康寿命は、74.8年(74.7年)。1位はシンガポール、76.2年(75.9年)です。

世界レベルでも屈指の高さです!

最新の医療制度の世界ランキングは7位(2014-2015) (参考リンク)

左からEfficiency Score(効率スコア)、Life Expectancy(平均余命)、Relative Cost(相対コスト)、Absolute Cost(絶対コスト)

上位と比較すると、医療費が若干高めだからかなと推測されます。しかしながら、平均所得・平均寿命からみて高い評価を得ているようです。

最新の医療へのアクセスと質の世界ランキングは12位(2016) (参考リンク)

一項目だけが著しく低いですが、非メラノーマ性皮膚がんの対応力のようです。白人に多い病気ですので不要とのことでしょうか。今後は国際化が進む上では対応してくるでしょうね。総合で上位に食い込んでます。

数値だけを見てどちらも2位ではないですので、結果的に、医療だけで健康寿命が高いというわけではないようです。
他国との違いを考えると、どちらかといえば伝統的な和食により支えられているような気がします。食品の欧米化が進んでいますが、肥満が社会問題になったりは現状してません。健康への意識が高いからでしょう。

今後の課題

2位だからって喜んでばかりはいられないです。書籍「LIFE SHIFT」によると、寿命100年時代がやってくるそうです。今の20代の半数の人が100歳まで生きるとして、指し折り不安になるのは年金システムです。おそらく数年以内には受給70歳以上になっているでしょう。そして、最近のニュースで終身雇用は難しいという話もあります。
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そうなると70歳もしくはそれ以上に働く前提で老後貯金や人生計画を随時考えていく必要があります。
書籍「LIFE SHIFT」によるとお金や家といった有形資産よりも無形資産を待つことが大事とのことです。

無形資産
1.生産性資産:主に仕事に役立つ知識やスキル
2.活力資産:健康や、良好な家族・友人関係
3.変身資産:変化に応じて自分を変えていく力

しかし、健康寿命が延びるとはいえ、老齢であるのは間違いないので、パートナーの介護の可能性は出てきます。
介護疲れでDVといったニュースも増えてきましたので、介護者の心のケアをしたり、介護者のサポートができる体制を強化していく必要があります。

問題はそれだけでなく、介護が将来の足枷になると感じた場合は、さらに婚姻率・出生率低下につながりかねないです。そういった未来を考えると一概に幸福度の高い数値のようには思えません。

それでも、ある意味希望が持てるのは、今後の日本の体制づくりで働き方を自由に選べ、家政婦・ベビーシッター的な生活支援を経費計上できる未来になれば、同調査項目である”社会の自由度”と”他者への寛大さ”にも良い影響を与えるかもしれませんね

1人当たりのGDP

確か、日本のGDPは2018年、中国に抜かれて3位だったような・・・1人当たりのGDPは24位、それが日本です。GDPを働ける人数で割った数字ですが、一言で言うと、生産性が低すぎるんでしょう。個々の能力の問題ではありません。おそらく余計な仕事が多すぎるからだと思います。

上司を納得させるためだけの無駄に細かい資料作り、働き方改革によりテコ入れされているけど、簡単になくならないであろう無駄な残業、儲け至上主義なので時間のロスを考えない社会。

こういうことをただ盲目的に続けていく。生産性が低いってことが問題にならない。仕方ないといえば仕方ないのですが、特に中小企業は対応に時間がかかるでしょう。

儲けることは確かに大事です。企業最大の目的ですから、十分に理解してるつもりです。しかし、時間をかけることを重視しない方針の方が、より生産性をあげるのにつながるはずです。

大事な命の時間を無駄な仕事に傾けすぎではないでしょうか?人生は長くなると言っても一度きりしかありません。
無駄を最適化し、最小限な工数でこなせる方法を考えていく必要があります。

今後の課題

とはいえ、生産性の問題はITが解決していくことが大いにあります。ただし、解決するために必要なことはそういった革新的な技術や世の中の変化を早々に受け入れて対応していくことです。
5G?何それ、FAXで十分じゃんとか、AIに仕事が取られるんじゃないかとか、言ってないで利用する側、作る側になれるように努力していけば、仕事も立場も奪われないし、作業効率が上がって、「命の自由時間」が増えるようになるはずです。

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この記事を書いた人

HTサポートワークス代表
・設備設計
・生成AI×DXコンサルタント
・会社員時代社内DXにて年間休日90日から120日に
・残業ゼロ計画施行

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